二つの箱と「回る」ということ・・・そして・・・②

ある日のこと、私の目の前に大きな二つの箱があることに気が付いた。

ひとつには

『後で(あとで)』

と言うラベルが貼ってある。あるいは「時間のある時に」とか「落ち着いたら」とか

「時間ができたら」とか・・・そういう意味合いの言葉のラベルが貼ってある。

そしてもうひとつの箱には

『とりあえず』

と言うラベル。

どちらもかなり大きな箱だ。そしてナカミはどちらもそれぞれ結構な

深い問題をはらんでい…と思えた。

そのことに気が付いた私は・・・この二つの箱に一度真正面から

立ち向かって整理しなくては、本当の意味で私は前に進めないのでは・・・

と思うように至ったのだ。

『後で、あるいは 時間ができたら』の箱の中には済ませたいけれど

今は時間が無くてできないことがたくさん詰まっていた。内容は多紀に渡る。

生活空間のささやかな根詰まりのようなものから私自身の仕事に

かかわること。どれもこれも腰を据えてしなくてはできないようなことだ。

そう、それがとても些細な整理整頓の類いであっても・・・。とにかく

心を落ち着けて時間の余裕をもって取り組みたいことの数々。

そしてもうひとつの『とりあえず』の箱。

こちらの中身は深刻・・・のように思えた。

いつの頃からか・・・もうずいぶんと遠い日。まだまだ夢も希望も

満載の頃。・・・いや、夢とか希望とかと言う言葉がキラキラとした

何か特別なものでコーティングされていて、ある意味そのキラキラに心を託し、

ある意味その甘さにどこかで依存し、そこに何か特別な未来を感じていた頃。

と言ってしまうと、なんだか寂しい響きもあるけれど(笑)。

とにかく今よりも随分と若かりし頃…と言う意味です(笑)。

その頃から溜まり続けたものがその『とりあえず』の箱には

ぎっしりと詰まっているようだった。

家業が忙しすぎて、とにかく目の前で日々色々なことがおこり続けた。

加えて母の体調もあまり思わしくない状況が続いた。

思わしくない状況…と言うよりは、普段は元気でもいつ何が

起こるかわからないという状況。普通に生活をしているようで

病名だけは増えて行く。病院に付き添う日々も定期的に増える。

そのためにはいつでも私はスタンバイ状態でいなくてはならない。

故に・・・私は『とりあえず、今できることをやろう』という生き方を

選んだのだと思う。自分自身の本当に辿りつきたい場所はそれなりに

頭に描いている。けれども・・・そこへきちんと筋道立てて進むには

少々厄介な状況だ。目の前で起きていることに対処することが優先。

それならば、今何ができるか・・・家のことを最優先しながら

母のサポートをしながら、いつか辿りつきたい自分自身の居場所に行くために

「今、とりえあえずできること」をする。

こんな風に書くと何だかとても賢明なように見えるけど・・・実情は

そうとも限らない。『とりあえず』には拍車がかかる。箱の中を丁寧に見ると

不要なものも随分とあるし、横道に逸れてるという事実も否めない。

加えてその『とりあえず』というのは物質だけではなくて、思考だったり

行動だったり、考え方だったり・・・やれやれ・・・なんたること・・・。

とにかく・・・この二つの箱の存在に気が付いた私は、「よし!この二つの箱の

けりとやらを付けずして前には進めない!」と決心したのだ。

ところで・・・アイキャッチ画像。内容には関係の無いようにみえるでしょ?

実はちょっとした関係があります。

ある日私がこの『とりあえず』について友人に話をした時の事。

「なんかさぁ、気が付くと目の前に溢れんばかりの『とりあえず』の

山があることに気が付いたの。それってものだけじゃないのよ。

もうありとあらゆるものなの。これを整理しなくては前に進めないなって

思ってね」

と言うと、それを聴いていた友人はゲラゲラと笑い出した。

「あははは・・・わかる、わかる。それ私だってそうよ。もう『とりあえず』だらけ

なの。でもさ、人生なんてそんなもんじゃない。特にあの日集まった

フリーの連中なんてそうよ。そうやってみんな進んできたのよ」

と言葉が返ってきたのだ。

「あの日集まった連中」というのがアイキャッチ画像の日に集まった人達。

外資系のファッション業界を渡り歩いた友人が毎年夏の納涼会と称して

業界の仲間達に声かけて開催するささやかな親睦会。そこには同じく

外資系の業界に身を置く人や、今は独立して起業している人や・・・・

最初からフリーのスタイリストとして活躍する人や・・・・

前々からお声をかけてもらっていたけれどなかなか都合が合わず

昨年の夏やっと参加できた私。そう前々から友人は

『将来的に良い繋がりになるかもしれないから、とりあえず

参加してみたら・・・』と。

ふ~。私達はとりあえずを山のように繰り返しながらその中に

光るものを手繰り寄せ、見つけ出して進むのかもしれない。

でも、とにかく今の私は二つの箱を整理することから始める!のだ。

to be continued

 

二つの箱と「回る」ということ・・・そして・・・①

時は瞬く間に過ぎて行く。そして月日はみごとに重ねられて行き

大したこと・・・どころから、私自身の予定も計画もすべてをないがしろに

しながら、それでも季節だけは前に進む。

誰かが、どこかで呟いていた。

「どーして、こうも1日は短いのかしら・・・」と。

全くその通り。高齢者二人との暮らしと言うのは、とにかく時間を自分自身の

ものとしてコントロールできないということ。10分で済む予定が30分かかる。

1時間もみておけば大丈夫と思っていても2、3時間のこととなってしまう。

午前中に済む、午後には帰宅できるはずが、気が付けば1日仕事。

最初はそういうことに苛々もしたけれど、苛々したところでどうにかなるわけではない。

ストレスをためないことが大切。それに・・・私自身が本当に自分のために

動きたい時に動けるように、日常はできる限り二人に合わせることにしている。

目の前のことを優先することで、その時が来たらすんなりと

私事を優先させてもらえるように・・・と。

まぁ、性分と言うのもあるのでしょう。育ち方と言うもあるのでしょう。

けれども、そういう生活の仕方をしてきたおかげで、昨年は何とか

花のコンテストに出品することができた。もちろん作品制作にあたっては

残念ながら思い切り時間を使って私自身納得できるものを創れた・・・という

訳では到底なかったのだけど・・・。しかしそこのところは「できなかったことよりも

できたことを喜ぼう」とある時から決めている。つまり充分に作品制作に

時間を費やすことができなかったという事実よりも、何とか作品を完成させて

コンテストに参加できたということ。何とか4泊留守にできたということ・・・

そのことに感謝して喜ぶということだ。「ありがたい」と。

そして次のことを考える。次はもう少し上手くEnergyを注げる環境を

創っていかなくては・・・。

2018年もそろそろ上半期終盤へとさしかかろうとしている中、

やはり・・・私自身の時間は少なくて、そして相わからず日々予測のつかないこと

が起こり続けて・・・予定も計画も思う速度では進んでいない。

HPのリニューアルも大幅に遅れている。何だかな・・・と思いつつも

以前ほどは焦りもしなくなった。進んでいないわけではないのだからと。

それに、何はともあれ、モグラたたき状態で不調を繰り返す高齢者も

とりあえず寝込むことなく過ごしてくれていてここでも「ありがたい」と思っている。

そうは言っても、まずまず事なきを得ていると。

イントロダクションが長くなってしまいました。

とりあえずお久しぶりなのでご挨拶まで。

to be continued